【完全版】SEO対策の見積もりを取る前に知っておくべきこと

SEO対策 見積もり

検索エンジン最適化(SEO)の導入を検討される企業が増えています。
しかし、「適切な予算感がわからない」「どのような報酬体系を選ぶべきか」といった悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、企業のマーケティング担当者の方々に向けて、SEOの見積もりを取る前に知っておくべきポイントを詳しく解説していきます。

5年以上の実績を持つDMB株式会社のSEOコンサルタントが、実際のクライアント支援から得られた知見をもとに、具体的な事例を交えながら説明していきます。

これから本格的なSEO対策の導入をお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

全ての事業者がチェックするべきポイント

SEO対策の見積もりを取る前に、まずは基本的な要素について理解を深めることが重要です。

ここでは、特に重要な4つのポイントについて、詳しく解説していきます。

SEOのメリット・デメリット

SEO対策は、すべての企業に適しているわけではありません。
効果を最大限に発揮するためには、自社の状況や市場環境を正確に把握し、SEOのメリット・デメリットを十分に理解した上で導入を判断する必要があります。

当社がサポートした製造業のお客様の事例では、BtoB向けの専門的な製品を扱う企業様が、SEO対策の導入により、主要な検索キーワードで上位表示を獲得しました。
その結果、問い合わせ数が前年と比較して200%以上増加する成果を上げることができました。

一方で、即効性のある成果を求めていた企業様の中には、期待する結果が得られずに途中で方針を変更されるケースもありました。

このように、企業の状況によって最適なアプローチは大きく異なってきます。

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SEOの報酬体系の違い

SEO対策の報酬体系は、大きく分けて月額固定制成功報酬制の2種類があります。それぞれに特徴があり、企業の状況や目的によって最適な選択肢が変わってきます。

月額固定制の場合、市場の一般的な相場として月額15万円から100万円程度の幅広い価格帯が存在します。
具体的な金額は、サイトの規模や競合状況、目標とする順位など、様々な要因によって決定されます。

ある製造業のお客様では、月額30万円のプランを選択され、コンサルティングから具体的な施策の実施まで、包括的なサポートを受けられています。
その結果、主要なキーワードで安定的な上位表示を実現し、継続的な問い合わせ数の増加につながっています。

成功報酬制の場合、達成した成果に応じて報酬が決定します。具体的なKPIの設定方法や報酬の算定方法については、サービス提供企業によって様々な形態があります。
多くの場合、特定のキーワードでの順位達成や、アクセス数の増加目標など、具体的な指標を設定し、その達成度に応じて報酬が発生する仕組みとなっています。

DMB株式会社では成功報酬制を採用する場合、成果の定義を明確にすることを重視しています。
また、成果測定の方法や、成果達成時の報酬額についても、事前に詳細な取り決めを行います。さらに、多くの場合、最低保証金額の設定も推奨しています。

実際の事例として、ある小売業のお客様では、月額固定費10万円に加えて成果報酬を組み合わせたプランを採用されました。
これにより、初期の費用負担を抑えながらも、成果が出た際には適切な投資対効果を実現することができました。

SEO対策の種類

SEO対策 種類

SEO対策は大きく分けて内部対策(オンページSEO)外部対策(オフページSEO)の2種類があります。効果的なSEO対策を実現するためには、これらを適切に組み合わせることが重要です。

内部対策は主にサイト内での最適化を指します。
サイト構造の最適化コンテンツの質的向上技術的な改善などが含まれます。
当社がサポートしているある通販サイトでは、商品カテゴリーの整理と階層構造の見直しにより、クローラビリティが向上し、インデックス数が大幅に増加しました。

また、コンテンツの質的向上も重要な要素です。専門性、信頼性、権威性の強化が求められます。
医療系サイトを運営するクライアント様では、業界専門家による監修体制を整備することで、重要なキーワードでの順位が著しく改善しました。

外部対策については、主に他サイトからの評価を高める施策を指します。
質の高い外部サイトからリンクを獲得することで、サイトの信頼性を向上させます。

ある企業様では、業界メディアへの寄稿活動を通じて自然な被リンクを獲得し、主要キーワードでの順位が改善しました。

さらに重要な外部対策として、企業やサイトの認知度向上を図るブランディング施策があります。SNSでの情報発信プレスリリースの配信なども、効果的な外部対策の一環として位置づけられます。

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SEOをすべき会社・サイトの特徴

SEO対策は、すべての企業に適しているわけではありません。効果を最大限に発揮できる企業には、いくつかの共通した特徴があります。

長期的な視点での投資が可能な企業との相性が特に良好です。

SEO対策は即効性のある施策ではないため、少なくとも6ヶ月から1年程度の期間、継続的な投資が必要となります。
DMB株式会社では、この期間中も定期的に効果測定とレポーティングを行い、必要に応じて戦略の見直しを行っています。

また、専門性の高い情報提供が求められる業界との相性も良好です。
BtoB企業や専門的なサービスを提供する企業では、SEO対策による効果が特に高くなる傾向があります。
これは、専門的な情報を求めるユーザーが検索エンジンを活用する傾向が強いためです。

SEO対策のメリット・デメリット

SEO対策 メリット

SEO対策のメリット

成功した場合の費用対効果は非常に高くなります。

SEO対策により重要なキーワードで上位表示を獲得できた場合、継続的な集客が期待できます。特にリスティング広告などと比較すると、クリックごとの費用が発生しないため、長期的に見ると非常に効率的な集客手段となります。

ある製造業のお客様では、SEO対策の成功により、それまで月間100万円程度かけていた広告費を大幅に削減することができました。それでいて、問い合わせ数は維持または増加傾向を示しています。

中長期的なアクセスも見込めます。SEO対策による上位表示は、一度獲得すれば比較的長期間維持することが可能です。
適切な更新と維持管理を行うことで、継続的なトラフィックを確保できます。

特に、情報の陳腐化が少ない業界や、定期的に更新が可能なコンテンツを持つサイトでは、この効果が顕著に表れます。
当社のクライアントデータでは、適切な維持管理を行うことで、多くの場合1年以上にわたって安定的な上位表示を維持できています。

他のWebマーケティング施策との相乗効果も期待できます。SEO対策は、コンテンツマーケティングやSNSマーケティング、リスティング広告など、他のデジタルマーケティング施策と組み合わせることで、より大きな効果を発揮します。

あるBtoB企業のお客様では、SEOを意識して作成した記事コンテンツをSNSで展開することで、オーガニック流入とソーシャルメディアからの流入を同時に増加させることに成功しました。
また、リスティング広告との併用により、検索結果ページでの露出を最大化し、より多くの見込み客の獲得につながっています。

SEO対策のデメリット

短期間での成果を期待することは難しいという特徴があります。
一般的に、本格的な効果が表れるまでに3ヶ月から6ヶ月程度の時間を要します。場合によっては、それ以上の期間が必要となることもあります。

特に競争の激しい業界や新規サイトの場合は、より長期的な視点での取り組みが必要です。
DMB株式会社では、クライアントとの初回相談時に、期待される成果が出るまでの目安期間について詳しい説明を行っています。

成果の予測も難しい側面があります。検索エンジンのアルゴリズムは常に変化しており、また競合の動向によっても結果が左右されるため、正確な成果予測が困難です。

例えば、特定のキーワードで上位表示を獲得できたとしても、その後の競合の動きやアルゴリズムの変更により、順位が変動する可能性があります。このため、常に市場環境や競合の動向を注視し、必要に応じて戦略の見直しを行う必要があります。

必ず成功するとは限らないという点も重要です。どれだけ適切な対策を実施しても、必ずしも望む結果が得られるとは限りません。
特に競争の激しいキーワードでは、上位表示の獲得に相当の時間と労力が必要となる場合があります。

アルゴリズムの変動リスクも存在します。検索エンジンのアルゴリズムは定期的に更新され、その度に検索順位が変動するリスクがあります。
特に不適切なSEO対策を行っている場合、大きな順位低下を招く可能性があります。

2023年には複数の大規模なアルゴリズムアップデートが実施され、多くのサイトが影響を受けました。このようなリスクに対応するためには、常に最新のSEOトレンドを把握し、適切な対策を講じる必要があります。

SEOの報酬体系の違い

SEO対策 報酬

月額固定制について

月額固定制は、毎月一定額の費用でSEO対策を継続的に実施する形態です。
サイトの規模や業界によって費用は大きく異なりますが、一般的な市場価格として以下のような範囲が形成されています。

小規模なサイトの場合、月額15万円から30万円程度が一般的です。
中規模サイトになると30万円から50万円程度、大規模サイトでは50万円から100万円程度の費用が必要となることが多いです。

これらの費用には通常、定期的なサイト分析とレポーティング、コンテンツ施策の立案と実施、技術的なSEO対策の実施、競合分析と戦略立案、月次ミーティングの実施などが含まれます。

DMB株式会社がサポートしているある中規模のBtoB企業では、月額35万円のプランを選択され、6ヶ月後には主要キーワードでの順位が大幅に改善し、問い合わせ数が前年と比較して150%増加する成果を上げています。

成功報酬制について

成功報酬制は、達成した成果に応じて報酬が決定する形態です。
主な報酬体系として、順位達成報酬型、トラフィック増加報酬型、コンバージョン報酬型などがあります。

順位達成報酬型では、特定のキーワードでの順位達成に応じて報酬が発生します。
トラフィック増加報酬型は、サイトへの訪問者数の増加に応じて報酬が発生します。
コンバージョン報酬型では、問い合わせや申し込みなど、具体的な成果に応じて報酬が発生する仕組みとなっています。

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本格的なSEOを行うべきでないサイトの特徴

本格的なSEOを行うべきでないサイトの特徴

スタートアップ企業で競合も大手

新規のスタートアップ企業が、すでに大手企業が強い影響力を持つ市場でSEO施策を展開することは、多くの課題があります。
新しいドメインは、長年の実績を持つ大手企業のドメインと比較して、検索エンジンからの評価が大きく劣ります。

また、大手企業はすでに豊富なコンテンツ資産を保有しており、その多くが検索エンジンで高評価を受けています。新規サイトが同等の量と質のコンテンツを短期間で用意することは現実的ではありません。
このような状況では、まずリスティング広告やSNSマーケティングなど、他の施策からスタートすることをお勧めしています。

SNSの方が親和性が高い企業

商品やサービスの特性によっては、SEOよりもSNSマーケティングの方が効果的なケースがあります。
特にアパレルや飲食など、ビジュアル訴求が重要な業界では、InstagramやPinterestなどのSNSの方が商材との親和性が高くなります。

また、流行や話題性が重要な商材、若年層をメインターゲットとする商材においても、SNSマーケティングを優先することで、より効果的な集客が期待できます。

オフラインでの集客がメインの企業

地域密着型のビジネスや、対面での営業が主体となる企業の場合、大規模なSEO投資が必ずしも最適な選択とは限りません。
特に以下のような場合は、他のマーケティング施策を優先することが望ましいでしょう。

商圏が極めて限定的な場合や、既存顧客からの紹介が主な集客チャネルとなっている場合、まずはその強みを活かした施策を展開することをお勧めしています。
Web経由の問い合わせ実績が少ない場合も、段階的なアプローチが必要です。

短期で成果目標を得たい場合

SEO対策は長期的な視点で取り組む必要がある施策です。
3ヶ月以内での成果が必要な場合や、期間限定のキャンペーンを実施する場合、新規サービスの認知を早急に拡大したい場合には、リスティング広告などの即効性のある施策が適しています。

SEO対策をした方が良いサイト

SEO対策をした方が良いサイト

上場企業

上場企業は安定した予算を確保できることから、長期的な視点での施策実施が可能です。
また、企業としての信頼性が高いため、コンテンツの説得力も自然と高くなります。

実際にDMB株式会社でサポートしている上場企業のお客様の多くが、12ヶ月以上の継続的な施策実施により、検索順位の大幅な改善を実現しています。

BtoB業界

BtoB業界では、商談や契約に至るまでの検討期間が長く、その間にオンラインでの詳細な情報収集が行われます。そのため、検索エンジン経由でのアプローチが特に効果的です。

また、業界の専門知識や実績を活かした質の高いコンテンツ制作が可能なため、SEO対策との相性が非常に良好です。

非上場でもニッチジャンルでトップシェア

特定の分野で高いシェアを持つ企業は、その専門性と実績を活かしたコンテンツ作成が可能です。

業界特有の課題や解決策について、深い知見に基づいた情報を提供することで、検索エンジンからの高評価を得やすい傾向にあります。

業歴が長く、web以外からの集客がある

長年の事業実績があり、すでに安定した顧客基盤を持つ企業は、SEO対策との相性が良好です。既存の営業活動やオフラインでの認知度を、オンラインでの存在感向上に活かすことができます。

また、実際の顧客対応から得られた知見を、質の高いコンテンツとして発信することも可能です。

需要が長期に安定した業界

季節変動が少なく、安定した需要がある業界では、SEO対策による継続的な効果が期待できます。

一度上位表示を獲得できれば、長期にわたって安定的な問い合わせを獲得できる可能性が高くなります。
また、コンテンツの陳腐化も比較的遅いため、作成したコンテンツの価値を長期間維持することができます。

まとめ

SEO対策の成功には、適切な戦略立案と継続的な実施が不可欠です。

DMB株式会社では、5年以上の実績を持つコンサルタントが、クライアントの状況に応じた最適なアプローチを提案しています。

長期的な視点でWebマーケティングを検討されている企業様、質の高いコンテンツを継続的に提供できる体制がある企業様、専門性の高い情報発信が可能な企業様には、特に当社のサービスがマッチすると考えています。

まずは無料相談から、貴社に最適なSEO戦略についてご提案させていただきます。
経験豊富なコンサルタントが、具体的な改善提案をさせていただきます。

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この記事を書いた人
井上 遼
井上 遼

DMB株式会社代表取締役です。現役のSEOコンサルとして、グローバル企業から、クリニックのSEOまで幅広く対応可能です。フロントから施策出し、テクニカル分析まで一人でこなす。

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