検索エンジン最適化（SEO）において、外部対策は非常に重要な要素です。
とりわけ被リンク（バックリンク）の獲得は、比較的取り組みやすく、効果も高い施策として知られています。
しかし、その重要性は理解していても、具体的にどのように取り組むべきか悩まれている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、DMB株式会社の5年以上の実績を持つSEOコンサルタントが、効果的な外部対策の方法とリスク管理について、実践的な知見を交えながら詳しく解説していきます。
SEOの外部対策の種類とは？
SEOの外部対策は、大きく分けて3つの要素があります。それぞれの特徴と実践的なアプローチ方法について詳しく見ていきましょう。
外部リンク(被リンク)獲得
被リンクとは、他のウェブサイトから自社サイトへのリンクのことを指します。
検索エンジンはこのリンクを他者からの評価として捉え、順位決定の重要な要素としています。
質の高い被リンクを獲得するためには、まずリンク元サイトの信頼性が重要な要素となります。
信頼性の高いサイトからのリンクほど、SEOへの好影響が大きくなるためです。
サイトの信頼性は、ドメインの運用年数やコンテンツの質、更新頻度、被リンクプロファイルの健全性、技術的な実装品質などから総合的に判断されます。
次に重要なのが、リンクの文脈です。
記事の本文中での自然な言及や、参考文献としての引用、関連リソースとしての紹介など、自然な文脈の中で関連性のある形でリンクされることが望ましいとされています。
アンカーテキスト（リンクのテキスト）も重要な要素です。
キーワードの過度な最適化は避け、ブランド名や企業名との適切なバランスを取りながら、自然な表現を心がける必要があります。
また、被リンクは多様なソースから獲得することが望ましいとされています。
業界関連メディア、ニュースサイト、企業ブログ、専門家のサイト、業界団体のウェブサイトなど、様々な性質を持つサイトからバランスよく被リンクを獲得することで、より自然なリンクプロファイルを構築することができます。
指名検索数の増加
指名検索とは、ブランド名や企業名での検索のことを指します。
この数値の増加は、ブランドの認知度向上を示す重要な指標となります。また、検索エンジンにとっても、そのサイトの信頼性を示す重要なシグナルとなります。
指名検索数を増やすためには、オフライン施策との連携が効果的です。
テレビCMやラジオ広告、屋外広告の戦略的な展開、イベントやセミナーの開催などを通じて、オフラインでの認知度を高めることで、自然な形での指名検索の増加が期待できます。
オンラインプロモーションも重要な要素です。
ソーシャルメディアでの積極的な情報発信や、インフルエンサーマーケティング、コンテンツマーケティングの展開を通じて、オンライン上での存在感を高めていきます。
プレスリリースの活用も効果的な手法の一つです。
ニュース性のある情報を定期的に発信し、業界メディアとの関係を構築することで、より多くの露出機会を得ることができます。
特に話題性のある取り組みについては、積極的に情報発信を行うことが重要です。
ブランディング施策も指名検索数の増加に大きく寄与します。
一貫したメッセージの発信や、ユニークな企業文化の発信、さらには社会貢献活動の実施と告知など、企業としての存在感を高める活動を継続的に行うことが重要です。
サイテーションの増加
サイテーションとは、リンクを含まない企業情報の掲載を指します。
具体的には、企業名や住所、電話番号などの情報が外部サイトに掲載されることです。特にローカルSEOにおいて重要な要素となります。
効果的なサイテーション獲得のためには、まずビジネスディレクトリへの登録が基本となります。
Google マイビジネスやYahoo!ロコなどの主要サービスはもちろん、業界別ディレクトリや地域情報サイトなど、関連性の高いディレクトリサイトへの登録を進めていきます。
プロフィールページの作成と管理も重要です。LinkedInやFacebookなどの主要SNSに企業ページを作成し、定期的に情報を更新することで、企業情報の信頼性を高めることができます。
メディア露出の活用も効果的な手法の一つです。プレスリリースの配信や、メディアインタビューへの対応、業界イベントへの参加など、様々な機会を通じて企業情報の露出を増やしていきます。
SEO外部対策で被リンクが一番大切な理由
指名検索数増加とサイテーションの増加よりも難易度が低い
被リンク獲得は、他の外部施策と比較して、比較的取り組みやすい施策です。
指名検索数の増加には大規模なブランディング施策が必要であり、多くの場合、相当の予算と時間が必要となります。
また、サイテーションの増加には、地道な情報登録作業と継続的な管理が求められます。
一方、被リンク獲得は、質の高いコンテンツ作成と適切なアプローチにより、着実に成果を上げることが可能です。
特に、業界に特化した専門的な情報や、独自の調査結果など、価値のある情報を提供することで、自然な形での被リンク獲得が期待できます。
DMB株式会社では、クライアントの業界特性や強みを活かした、効果的な被リンク獲得戦略を立案・実行しています。
例えば、製造業のクライアントでは、技術的な知見を活かした専門的なコンテンツを作成し、業界メディアからの自然な被リンク獲得に成功しています。
また、飲食業界のクライアントでは、独自のレシピ開発や食材トレンドに関する調査結果を公開することで、多くのメディアから注目を集めることができました。
早く効果が出る
適切な被リンク施策は、比較的早期に効果を実感することができます。
特に、信頼性の高いサイトからの被リンクは、検索順位の改善に直接的な影響を与えることが多いです。
DMB株式会社の実績では、質の高い被リンクを獲得してから1〜2ヶ月程度で、検索順位の改善が見られるケースが多く報告されています。
ただし、これは業界や競合状況によって大きく異なることにも注意が必要です。特に競争の激しい業界では、より長期的な視点での取り組みが求められます。
ウェブサイトへの流入経路の増加
被リンクの価値は、SEO効果だけにとどまりません。
関連性の高いサイトからのリンクは、実際のユーザーの導線としても機能し、質の高いトラフィックを獲得することができます。
例えば、業界ポータルサイトから関連記事として紹介されることで、その分野に興味を持つユーザーを直接的に獲得することができます。
また、専門メディアからの被リンクは、その分野の専門家やビジネスユーザーからの訪問を促進し、結果としてコンバージョン率の向上にもつながります。
実存しているシグナルになる
被リンクは、そのサイトの実在性や信頼性を示す重要なシグナルとなります。
特に、信頼性の高いサイトからの被リンクは、検索エンジンにとって、そのサイトの価値を判断する重要な要素となります。
例えば、業界団体のウェブサイトや、著名な業界メディアからリンクされることは、その企業が業界内で認知され、信頼されていることを示す強力な証となります。
このような信頼性のシグナルは、検索順位の向上だけでなく、ユーザーからの信頼獲得にも大きく寄与します。
引用数=支持数として考えやすい
被リンクは、そのサイトやコンテンツへの支持を示す明確な指標として機能します。
多くの信頼できるサイトから参照されているということは、そのコンテンツの価値が高いことを示しています。
特に重要なのは、被リンクの品質です。
例えば、学術機関や研究所からの引用は、そのコンテンツの信頼性や専門性の高さを示す重要な指標となります。
また、業界メディアからの継続的な引用は、その企業が業界内で重要な情報源として認識されていることを示しています。
内部対策との違いとは？
内部対策が自社サイト内で完結する施策であるのに対し、外部対策は他のウェブサイトとの関係性を構築する施策です。両者の特徴を詳しく見ていきましょう。
内部対策は、技術的な実装やコンテンツの最適化など、自社でコントロール可能な要素が中心となります。
例えば、ページの構造化、メタデータの最適化、内部リンクの設計などが含まれます。これらの施策は、比較的短期間で実施可能であり、効果も測定しやすいという特徴があります。
一方、外部対策は他者との関係構築が必要となるため、より戦略的なアプローチが求められます。
単純な技術的対応だけでなく、コミュニケーション能力やネットワーキング、そして何より提供する価値の質が重要となってきます。
例えば、高品質な被リンクを獲得するためには、まずリンクされる価値のあるコンテンツを作成する必要があります。
さらに、そのコンテンツを適切なターゲットに効果的に届けるための戦略も必要です。このように、外部対策は内部対策と比べてより複合的なスキルと長期的な視点が要求されます。
有効な外部リンクの種類とは？
狙っているKWと関連する法人・サイトからの被リンク
関連性の高いサイトからの被リンクは、SEO効果が特に高いことが知られています。
例えば、経理ソフトを提供する企業であれば、会計事務所のウェブサイトや経理業務に関する情報メディアからの被リンクが効果的です。
DMB株式会社では、クライアントの業界分析を徹底的に行い、最適なリンク元となりうるサイトを特定します。
その上で、それぞれのサイトの特性に合わせた効果的なアプローチ方法を策定し、実行に移していきます。
権威性の高い(上場企業や官公庁)ドメインからの被リンク
上場企業や官公庁などの権威性の高いドメインからの被リンクは、特に強力なSEO効果をもたらします。
これらのサイトは通常、厳格な管理体制のもとで運営されており、そこからリンクされることは、高い信頼性の証となります。
しかし、このような権威性の高いサイトからの被リンク獲得には、慎重なアプローチが必要です。
単なる営業的なアプローチではなく、相手にとって本当に価値のある提案や情報提供が不可欠です。
例えば、業界の課題解決に寄与する研究結果や、社会的意義のある取り組みなど、公共性の高い情報を提供することで、自然な形での被リンク獲得が可能となります。
同じ地域の他業種サイトからの被リンク
地域性のあるビジネスの場合、同じ地域の他業種サイトからの被リンクも効果的です。
例えば、地域の商工会議所や経済団体、地域情報ポータルサイトなどからの被リンクは、その地域での存在感を示す重要なシグナルとなります。
特に、Googleのローカル検索において、地域性は重要な要素となっています。
同じ地域内での強固なリンクネットワークを構築することで、地域に関連する検索クエリでの表示順位向上が期待できます。
過剰な外部対策でペナルティはある？
自作自演は手動ペナルティを受ける場合も
過度な被リンク施策は、検索エンジンからペナルティを受けるリスクがあります。
特に、自作自演的なリンクスキームは、手動ペナルティの対象となる可能性が高いことが知られています。
具体的には、同一IPアドレスからの多数の被リンクや、明らかに不自然なアンカーテキストの使用、低品質なサイトからの大量の被リンクなどが危険信号となります。
DMB株式会社では、このようなリスクを避けるため、常に自然な形での被リンク獲得を心がけています。
第三者による有害なスパムリンクは無効化される
競合他社による妨害行為として、スパムリンクを多数向けられるケースも存在します。しかし、Googleは通常、このような悪意のある被リンクは自動的に無効化する仕組みを持っています。
ただし、念のため定期的なモニタリングは必要です。特に、急激な検索順位の変動が見られた場合は、被リンクプロファイルの詳細な分析が推奨されます。
DMB株式会社では、クライアントサイトの被リンク状況を定期的にチェックし、必要に応じて適切な対策を講じています。
1年に1度程度はスクリーニングをした方が良い
健全な被リンクプロファイルを維持するためには、定期的なスクリーニングが重要です。
このプロセスでは、不自然な被リンクパターンの有無や、リンク元サイトの品質、アンカーテキストの自然さなどを総合的にチェックします。
特に注意が必要なのは、過去に獲得した被リンクの質の変化です。
かつては良質だったサイトが、運営方針の変更などにより質が低下している可能性もあります。
このような場合は、必要に応じてリンク削除やGoogle Search Consoleでの否認（disavow）を検討する必要があります。
リンクスクリーニングをすべきなケース
数年間、リンクスクリーニングを行っていない
長期間リンクスクリーニングを行っていない場合、様々なリスクが蓄積している可能性があります。
具体的には、古い被リンクの品質低下、リンク切れの増加、不適切な被リンクの蓄積などが考えられます。
特に注意が必要なのは、過去のSEO施策の履歴です。
以前は一般的とされていた手法が、現在では不適切と判断される可能性もあります。
そのため、定期的なスクリーニングと必要に応じた対策が重要となります。
URLが自動生成されるサイト内検索を実装している
サイト内検索のURLが自動生成される場合、意図しない形で外部から大量のリンクが生成される可能性があります。
これらのURLが検索エンジンにクロールされることで、重複コンテンツの問題や、クロール予算の浪費などの問題が発生する可能性があります。
このような場合、まずrobots.txtでの制御やcanonicalタグの適切な設定が必要です。
また、定期的な監視により、意図しない形での被リンクの発生を早期に発見し、対処することが重要です。
DMB株式会社では、技術的な対策と継続的なモニタリングの両面からサポートを提供しています。
インハウスでできる被リンク施策
質の高いホワイトペーパーをプレスリリースで公開
独自の調査研究や事例をまとめたホワイトペーパーは、自然な被リンクを獲得できる効果的なコンテンツです。
特に、業界の課題解決に寄与する情報や、市場動向に関する独自の分析などは、多くのメディアから注目される可能性が高くなります。
例えば、ある製造業のクライアントでは、業界特有の課題に関する詳細な調査レポートを作成し、プレスリリースとして公開しました。その結果、業界メディアを中心に多数の被リンクを獲得し、関連キーワードでの検索順位が大幅に改善しました。
一次情報となるコンテンツを発信する
業界の最新動向や独自の調査結果など、一次情報となるコンテンツの発信は、自然な被リンク獲得に非常に効果的です。
これらのコンテンツは、他のメディアが記事を作成する際の参考資料として引用される可能性が高く、結果として質の高い被リンクを獲得することができます。
特に効果的なのは、定量的なデータを含むコンテンツです。市場規模の推計や、消費者動向の調査結果、業界特有の課題に関する統計データなど、具体的な数値を含む情報は、メディアからの注目を集めやすい傾向にあります。
良質な解釈を加えたコンテンツを作成する
既存の情報に対して、独自の視点や解釈を加えたコンテンツも、価値の高い情報源として認識される可能性が高くなります。
特に、専門家としての知見を活かした分析や考察は、業界内で高い評価を得やすく、結果として質の高い被リンクにつながります。
業務提携および紹介ページ作成
取引先や協力企業との関係を活かし、相互のウェブサイトで紹介ページを作成することで、自然な被リンクを獲得できます。
ただし、この際に重要なのは、単なるリンク交換ではなく、両者にとって価値のある情報提供を心がけることです。
例えば、協業事例の紹介や、共同で実施したプロジェクトの成果報告など、具体的な価値を示す情報を含めることで、ユーザーにとっても有益なコンテンツとなります。
DMB株式会社では、このような関係構築型の被リンク獲得においても、豊富な実績とノウハウを有しています。
支援会社に依頼した方が良い被リンク施策
行政・官公庁サイトへのアタックリストの構築
行政・官公庁サイトからの被リンクは、極めて高い価値を持ちますが、適切なアプローチには専門的なノウハウが必要です。
まず、リンク獲得の可能性がある行政・官公庁サイトを特定し、各サイトの掲載基準を詳細に調査します。
その上で、アプローチの優先順位を設定し、具体的な提案内容を検討していきます。
DMB株式会社では、官公庁との取引実績も豊富で、その知見を活かした効果的なアプローチ方法を確立しています。
特に、公共性の高い情報や地域貢献に関する実績の提示など、行政・官公庁が求める要件を満たす提案が可能です。
行政・官公庁サイトへの被リンク獲得代行
実際の行政・官公庁サイトへのアプローチは、通常のリンク獲得とは異なる独自のプロセスが必要です。
担当部署の特定から、適切な書類の準備、折衝の進め方まで、専門的なノウハウが要求されます。
当社では、5年以上の実績に基づく効果的なアプローチ方法を確立しており、多くのクライアントの行政・官公庁サイトからの被リンク獲得を成功に導いています。
競合サイトとのリンク比較分析
効果的な被リンク戦略を立案するためには、競合サイトの被リンク状況を詳細に分析することが重要です。
この分析には専門的なツールと知識が必要となります。
具体的には、被リンク数と質の比較、リンク元サイトのカテゴリ分析、効果的な獲得手法の特定、未開拓の機会の発見などを行います。
リンク切れが発生しているページへの差し替え依頼
リンク切れが発生しているページを特定し、適切な差し替え提案を行うことは、質の高い被リンクを獲得する有効な手法です。
しかし、この作業には専門的な知識とツールが必要となります。
まず、リンク切れを系統的に検出し、そのページの元々の目的や文脈を理解した上で、適切な差し替えコンテンツを提案する必要があります。
DMB株式会社では、独自の分析ツールと手法を用いて、効率的なリンク切れページの特定と、効果的な差し替え提案を実現しています。
特に、サイト管理者との丁寧なコミュニケーションを心がけ、高い成功率を実現しています。
リンク先の貼り替え依頼
既存の被リンクについて、より適切なページへの貼り替えを依頼することで、SEO効果を最適化することができます。
この作業には、現在のリンク状況の詳細な分析と、最適なリンク先の判断が必要です。また、サイト管理者との良好な関係構築も重要な要素となります。
指名検索数・サイテーション増加に必要なこと
マスメディアを活用した認知度向上
マスメディアでの露出は、指名検索数の増加に直接的な効果があります。
しかし、単に広告を出稿するだけでなく、ニュース性のある情報発信や、メディアとの良好な関係構築が重要です。
プレスリリースの配信や、取材対応の充実など、継続的な活動が求められます。
ギネス記録への挑戦
ギネス記録の達成は、大きな話題性を生み出し、多くのメディアに取り上げられる機会を創出します。
ただし、記録挑戦には周到な準備と戦略が必要です。
企業の事業内容や強みを活かした、達成可能かつインパクトのある記録を選定することが重要です。
質の高いサービス開発
本質的な価値を持つサービスや商品の開発は、継続的な指名検索数の増加につながります。
ユーザーのニーズを的確に捉え、競合との明確な差別化を図ることで、自然な形での認知度向上が期待できます。
まとめ：効果的な外部対策の実現に向けて
SEOの外部対策、特に被リンク獲得は、適切な戦略と実行力があれば、確実に成果を上げることができる施策です。
DMB株式会社では、5年以上の実績と豊富な知見を活かし、クライアント企業の状況に合わせた最適な外部対策を提案・実行いたします。
まずは、無料相談から貴社の課題やゴールについてお聞かせください。経験豊富なコンサルタントが、具体的な改善提案をさせていただきます。
